筑波大学近くにあるcafe JOURNALのメニューをデザイン。
昔からメニューのデザインは、ものすごーく悩む仕事の一つ。
・日替わりでメニューが変わる
・子供から大人まで毎日何十人も触る
・ランチとディナーの入れ替わり
・水が溢れるなど予期せぬ事態
デザイナーが関われない毎日のことをどうやったらスタッフが扱いやすく、 しかもその店らしさを保てるかが悩みのタネ。
今回はカフェであり、老若男女たくさんの人が訪れるので扱われ方も相当なもの。
その中には常連さんもたくさんいるだろう。
なので日々使い込まれていく過程がわかって、且つ使われることで日々劣化していくのではなく良くなっていくものを目指してヌメ皮のカバーを作ることに。
ヌメ革はタンニンなめしを施しただけの染色・塗装がされていない革そのものの風合い、味わいが魅力の革。
できたてのホヤホヤなうっすらピンクがかった白っぽい皮が、日に当たって人が触ってじっくりアメ色に変わっていく。
クタッと馴染んだメニューがテーブルに置かれる状態が来るのはいつだろう。
お店もお客さんもその変化に気づき、使い始めがいつだったかを思い返してくれたらうれしい。