お茶の水へ打ち合わせの帰り、アウトドアショップの立ち並ぶ神保町を寄らずには帰れないと坂を下ってフラフラ。
秋冬の新製品が並んだばかりのpatagoniaにふらっと入りそこで見つけた一枚のCD。
「1% FOR THE PLANET」
これは2001年、patagonia創始者のイヴォン・シュイナードとブルー・リボン・フライズオーナーのクレイグ・マシューズによってビジネスで得た利益を環境保護に役立てようと立ち上げたプロジェクトです。
売上の1%を環境保護団体に寄付するという内容ですが、今ではミュージシャンがCDにこのロゴマークを貼りCDセールスの1%を寄付するなど企業以外にも広がるプロジェクトとなっています。
このCDはまさに賛同するミュージシャンが集まって曲を提供したコンピレーションアルバムです。
紙のジャケットから出てきたのは動物が描かれた紙のディスクが一枚。
音楽はというと インターネットからのダウンロード。
ウラ面に書かれたアクセスキーを打ち込むとダウンロードが始まりiTunesなどで聞くことができます。
ミュージシャンの顔ぶれも豪華で心地良い音楽が満載。
CDジャケットのデザインも仕事としている自分としては、ここ数年のダウンロードという購入に“何か”を
感じずにはいられないのだが、そんな自分もネットで音楽は買う。気になっていた音楽、気にしていなかったのに気になった音楽との意外な出会いは若い頃に足げく通っていたCDショップよりもネットでの出会いのほうが多いという事実もある。
どちらが良いかという議論はもう時代に合っていないと思っている。
CDもダウンロードも、その曲を聴きたいという気持ちはどちらも同じ。
少なくとも今回の 「1% FOR THE PLANET」は、購入した自分も活動に協力できるという観点からいえば”42曲/2.5時間/355.9MB”の曲がわずか1,000円で購入できるハードルの低さが購入者を増やし、結果寄付が多くなる喜ばしい事実があるのではないかとも思う。
それを可能にするのはネットからのダウンロードに他ならない。
一つ思ったのは紙製のディスクを持つというのは普段データオンリーの購入よりもちょっと所有欲が満たされた気がしました。
こんなアプローチもアリだなと。